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Experience · Quality
経験記述「品質管理」の書き方と、規格値で示す措置の例
品質管理は、経験記述で最も多く出てきたテーマの一つで、令和7年度にも設問1で出題されました。品質管理の答案は、「何を、どの規格値で、どう確かめたか」を書けるかどうかで差がつきます。
答案の組み立て
品質管理では、品質を損なう原因(気温、材料、施工条件)と、それを確かめる試験と規格値をセットで書きます。
| 書くこと | 中身 |
|---|---|
| 現場の状況 | 工種と数量に加え、品質に影響する条件(夏季の打込み、冬季の施工、高含水比の土など) |
| 技術的な課題 | 防ぎたい不具合を1つに。例:暑中のコールドジョイントとひび割れ |
| 検討した項目と理由 | 配合、打込み時間、養生方法などを比べて決めた理由 |
| 対応処置 | 実施した措置と、確認した試験・規格値 |
| 評価 | 試験結果がすべて規格値を満たしたこと、不具合が出なかったこと |
答案で使える規格値
コンクリート(受入れ・施工)
| 項目 | 規格値・目安 |
|---|---|
| スランプ | 8〜18cmのとき、許容差±2.5cm |
| 空気量 | 普通コンクリートで4.5%、許容差±1.5% |
| 塩化物含有量 | 塩化物イオン量で0.30kg/m³以下 |
| 圧縮強度 | 1回の結果が呼び強度の85%以上、3回の平均が呼び強度以上 |
| 練混ぜから打終わり | 外気温25℃以下で2時間以内、25℃を超えると1.5時間以内 |
| 暑中コンクリート | 日平均気温25℃を超える時期。打込み時のコンクリート温度は35℃以下 |
| 寒中コンクリート | 日平均気温4℃以下になる時期。初期凍害を防ぐため保温養生する |
盛土
| 項目 | 規格値・目安 |
|---|---|
| 仕上り厚さ | 路体で1層30cm以下、路床で20cm以下 |
| 締固め度 | 現場の乾燥密度÷最大乾燥密度。仕様書の規定値以上であることを確認 |
| 施工含水比 | 締固め試験で決めた範囲に入るよう、ばっ気や散水で調整 |
規格値はJIS A 5308、コンクリート標準示方書、道路土工の指針などで示されているものです。自分の工事の仕様書の値と照らして書きます。
答案例とNG例
8月に擁壁を施工した工事を例に、対応処置の部分を示します。
答案例 対応処置GOOD
①日平均気温が25℃を超える期間は、遅延形のAE減水剤を使った配合とし、練混ぜから打終わりまでを1.5時間以内に収めるため、出荷の間隔を工場と調整した。
②打込み前には、型枠と鉄筋に散水して温度を下げ、荷卸し時のコンクリート温度が35℃以下であることを測定して確認した。
③打込み後は、養生マットで覆って散水し、7日間湿潤状態を保った。
NG例NG
品質管理計画に基づき、試験を適切に実施して品質を確保した。
NG例には、どの不具合を防いだのか、何の試験で何を確かめたのかがありません。原因(暑さ)→措置(配合・時間・温度)→確認(測定値)の順で書くと、採点者に伝わります。
確認の一問タップで答え
レディーミクストコンクリートの受入れでは、スランプ8〜18cmの許容差は 、空気量の許容差は である。
道場アプリでは、受入れ検査の数値を穴埋めで繰り返し確認できます。
覚え方
品質の文は、規格値が入る分だけ長くなります。規格値の部分は、穴埋めの問題と同じように覚えるのが近道です。数値を先に固めてから、文の流れを覚えると、白紙でも崩れにくくなります。