トップ › 試験ガイド
Guide

1級土木 第二次検定の全体像と、独学の進め方

更新 2026.10.26読了 約8分令和8年度の出題まで反映

第二次検定は、マークシートの第一次検定とちがい、すべて手書きの記述式です。知識があっても、決められた形で書けなければ点になりません。この記事では、試験の形と最近の出題を整理し、独学でどの順番に仕上げるかをまとめます。

問題の構成

近年は全11問で、必須の4問と、選択の8問から4問を選んで解く形が続いています。

問題区分形式主な内容
1必須経験記述自分が経験した工事について、指定された2つの管理項目を書く
2・3必須穴埋め・記述安全管理、コンクリート、土工などから出題
4〜7選択穴埋め4問のうち2問を選ぶ。土工、コンクリート、品質管理、施工計画など
8〜11選択記述4問のうち2問を選ぶ。留意点や対策を決まった数だけ書く
ここが大事

選択問題は、選んだ問題の番号を答案に書きます。得意な分野を2つずつ持っておけば、選択で迷う時間が減ります。

合格基準

合格基準は得点の60%以上とされています(試験の実施状況により補正される場合があります)。配点は公表されていませんが、経験記述の比重が大きいと考えられており、経験記述で一定の水準に届かないと、ほかの問題の出来にかかわらず不合格になると言われています。

つまり、経験記述を確実に書けることが前提で、そのうえで穴埋めと記述で点を積む、という順番で考えるのが現実的です。

経験記述の最近の出題

令和6年度からは、1つの工事について、2つの管理項目の両方を書く形になりました。以前のように、2つのテーマのうち得意なほうを選ぶことはできません。

年度設問1設問2
令和8年度安全管理(労働者の災害防止。交通誘導員の配置のみは除く)工程管理
令和7年度品質管理環境対策

令和7年度の環境対策は、長いあいだ出題のなかったテーマでした。丸暗記した答案をそのまま書くだけでは通りにくくなっている、という見方が多く出ています。

だから、こう準備する

テーマを当てにいくのではなく、1つの工事で、品質・安全・工程・環境・施工計画のどれを聞かれても書ける材料をそろえておきます。そのうえで、自分の言葉で作った文を暗記します。

テーマごとの書き方は、次の記事にまとめています。

独学で仕上げる順番

第一次検定の合格発表から本番の10月上旬まで、おおよそ3か月です。この期間を3つに分けます。

時期やること
7月〜8月穴埋めで用語と数値を固める。分野を1つずつ回し、間違えた語を書けるようにする
8月〜9月前半記述と経験記述を作って覚える。記述は「条件+措置」で5つ書けるように。経験記述は自分の工事で文を作り、白紙で書けるまで繰り返す
9月後半〜本番時間を計って通しで解く。選択問題の選び方を決め、苦手だけを毎日回す

経験記述の材料(工事の数量、工期、現場の状況)は、思い出すのに時間がかかります。第一次検定の勉強中から、当時の書類や写真を見返してメモしておくと、8月に慌てずにすみます。

よくある質問

独学でも受かりますか。
受かります。ただ、記述は「書いて、確かめる」相手がいないと伸びにくいので、模範解答と見比べて自分で採点する仕組みを作ることが大切です。
経験記述はどの工事で書けばいいですか。
数量や工期を正確に書けて、品質・安全・工程などの複数の管理で具体的な対策を挙げられる工事が向いています。規模の大きさより、具体的に書けるかどうかで選びます。
公式の模範解答はありますか。
記述問題の模範解答は、試験機関からは公表されていません。市販の問題集や、この道場の解答は、基準書や法令をもとに作られたものです。
受検資格を知りたい。
令和6年度から受検資格が見直されています。最新の内容は全国建設研修センターで確認してください。